水栓の取り外しの図

混合水栓の取り外しは、作業自体は単純で、構造自体もシンプルな取り付け方なので、工具があれば問題なくできると思います。

が、私の場合はシンクの下のスペースが狭かったので大変でした。

肩こるし、腰がちょい痛くなります。

私が交換した混合水栓は六角ナットでシンクに固定している銅管タイプです。

ので、このタイプの混合水栓の取り外し方法や作業で時間がかかった所などを記載します。

ナット式か台座式かどっちか分からない場合は以下の記事を参照して下さい。
自分の家の混合水栓がナット式か台座式かを確認するには?

ただ、私的には「六角ナットで銅管タイプの混合水栓」を使っているならば、最初は「水の救急サポートセンター」さん↓等、業者さんに頼むのを推奨って感じです。

頻繁に水栓変える事はないとは思いますが、一回台座式にしちゃえば、その後は自分で交換するのは簡単になるので。

長い事使っててナットの固着がある「六角ナットで銅管タイプの取り外し」は結構大変な部分があります。

自分で選んだ混合水栓の取り付けをしてもらうって事は可能です。

水の救急サポートセンター

スポンサーリンク

思っていたよりもシンプルな構造

混合水栓が設置されている状態は構造自体は簡単で、思っていたよりもかなりシンプルな物でした。

こんな感じになってます。手書きなんで分かりづらいかもですが。

銅管で六角ナットで固定の混合水栓(KM306N)の図

図面のPDFや画像は、水栓の型番でネット検索すると見つかると思います。
(自分の水栓のパイプやキャップの型番を調べた後、その型番から水栓の型番が分かります。)

固定はシンクの穴↓に裏側から六角ナットで固定され、銅管は止水栓にナットで固定されてます。

水栓を固定するシンクの穴

写真の穴の間から見えているのが止水栓です。

混合水栓を取り外す作業の流れ

混合水栓を取り外す場合は、

  1. 止水栓をマイナスドライバーで回して水を止める
  2. シンク固定の六角ナットを専用工具でゆるめる(左回し)
  3. 金色部分の上(ジョイント?)をとる(右回し)
  4. 止水栓に固定している金色部分のナットを緩める
  5. 銅管の先端にある逆弁やパッチンみたいな物を取り外す
  6. 銅管を2本とも直線の状態にする(部品が何もついていない状態)
  7. 銅管の先から六角ナットを抜く(六角ナットを銅管から外す)
  8. 混合水栓自体をシンクの穴から上に引き抜いていく。
  9. 作業終了

っていう流れです。

特にきつかったのは、赤字の三つの部分です。

上述した様に、最初は業者さん↓に頼んだ方が良いって思った理由の大部分はこれらです。

水の救急サポートセンター

上の流れで分かり辛いかも?って思った部分の説明

「止水栓」というのは、シンク下にあるこんな感じの物の事です。(銀色の部分)

止水栓

ブレちゃってますが。

銀色部分の先端にマイナスドライバーが入るミゾがあり、そこをマイナスドライバーで回すと、給水・給湯の勢いを調節できる様になってます。

完全に回すと水が出なくなります。(水をチョロチョロ出しながら、左とか右とかに回すと分かりやすかったです。)

混合水栓を取り外す時は、ここを回して水を止めておきます。

でないと、銅管を外した時に水が出て床がビチャビチャになってしまうので。

私の場合は、止水栓の手前に水道の配管があり、距離がなかったので回すには短いマイナスドライバーが必要になりました。
(「止水栓ドライバー」というのも販売されています。)

金色部分ってどれの事?

「金色部分」っと書いたのはこれの事です。

銅管を固定している金色の部品

設置されている状態では間を銅管が通っています。上がシンク側で下が止水栓側です。

一番下の部分は止水栓に固定されています。

金色の部分は、3つ六角ナットになっている部分があるのですが、上から順に緩めていくっというのを覚えておいて下さい。
(金色の一番上と一番下の2個で外しました。真ん中はいじらなかったです。)

私は最初、先に一番下のナットを外して次に一番上部分の流れでやったので、この順番だと固定感がなくて全然回らず、二度手間になりました。
(もう一度下の金色のナットを止水栓に固定し、ジョイント→再度下のナット、ってやるハメになりました。)

また、混合水栓のジョイント部分を外す時は水がちょっと出るので(管に残っている水が出てきます。)、下におけ等を用意しておいて下さい。

取り外しではシンク上でする作業はナシ

また、「六角ナットで銅管タイプ」の混合水栓の取り外しの場合、シンクより上でする事はありません。(最後に引き抜く作業以外)

水栓を使用していた状態のまま、上述した作業をすれば引き抜くことができます。

私は最初、水栓の取っ手部分も分解していかなければならないのかな?って思って、ドライバーで分解しましたが、全く必要ありませんでした。
(元に戻した状態で取り外し作業をしました。)

私は、パイプ交換をしたけどダメだったから混合水栓ごと交換っていう経緯なので、写真はパイプが外れていますが、水栓交換だけならパイプも外す必要はないです。

混合水栓の取り外し作業で使用した物

この作業で必要だったのは、

  • 短いマイナスドライバー(止水栓のネジ回し)
  • 専用レンチ(シンク固定の六角ナット回し)
  • モンキーレンチ2本(ジョイントやナット回し)
  • おけ(水受け)
  • 手袋
  • スタンド(シンク下が暗かったため)

でした。

参照:⇒水栓交換に必要な工具

かなり時間を取られた部分

やる前は水栓の交換って大変そうだなって思ってたのですが、取り外しの流れ自体は簡単でした。

が、私の場合は、

  • シンク下が狭い
  • 六角ナットで銅管のタイプ
  • 使用期間が長くて古い

ので、作業時にこんな感じ↓の問題が出てきました。

  1. シンクに固定の六角ナットが中々回せない
  2. 銅管のナットの固着が凄くて回らない
  3. 給水側の銅管の逆弁みたいな部分が取れない

これからやる場合は、上記の3つの部分をある程度確認して、固着が凄い、とか、六角ナット回そうとするとかなり態勢がきついって場合は、業者さん↓等プロに頼むのをホント推奨です。

すんごいきつい&時間がかかる部分なので。

水の救急サポートセンター

ただ、自分でやる事にした場合に作業中に同じ様な事がでてくる方もいると思いますので、どんな感じだったかと私の場合はどうしたかを記載しておきます。

1.シンクに固定の六角ナットが中々回せない

1の「六角ナットが中々回せない」のは、シンク下にスペースがなく、ナット部分を見ながら工具をかける事ができなかったためです。

結構時間がかかるし、ずっと腕伸ばしっ放しでの作業だったので肩と腰がつりそうになりました。
(これからやる場合はホントにストレッチしてからやった方が良いと思います。)

六角ナットはかなり大きいナットなのと、通常の形のレンチではつっかかって回せないため、回すには水栓のナット締め付け専用の工具を購入する事になります。

私の場合は、専用工具を使用しても大変でした。

ナットに引っ掛けるために微妙に下げた状態でナットに工具(専用レンチ)をかけるのですが、それが腕伸ばした状態で感覚での調整なので難しかったです。

私が購入した水栓のナット回し専用の工具は、2つの直径に対応できる様になっていて微妙にズレていました。

水栓の六角ナットを回す専用工具のズレてる部分

ナット締め付け工具の上部(シンクへの木材に押し付ける部分)は大きさが違っていて、

水栓のナット締め付け工具に六角ナットをハメた時のズレ

手前側(下側)だと直径がぴったりっていう状態↓だったので、

一回ズレると感覚で調整しないと再度回せないってのが難しかったです。

やってみないと何言ってるか分かり辛いかもしれませんが。

私の家の場合は、六角ナットの直径は36mmでした。

混合水栓をシンクに固定する直径36mmの六角ナット

あと、どっち回しで緩むのかも定かでなかったからってのもありました。

シンクに固定の六角ナットは左回しで緩まりました。

一度緩めば、手で回して行けます。

2.銅管のナットの固着が凄くて回らない

銅管の固定を外すには、止水栓に固定している金色部分のナットをモンキーレンチで回します。

が、その上の部分(銅管の金色部分の一番上のナット)の固着が凄すぎて全然回りませんでした。

止水栓と銅管のジョイント(?)のナットです。(上述した金色部分の一番上)

ここが回らないと、六角ナットが銅管の下まで抜けないので、混合水栓自体がシンク上から取り外せません。

こんな感じで引っ掛かります。

六角ナットが引っ掛かって銅管から抜けない状態

下の部分と一番上に引っ掛けてモンキーレンチ2個でやったり、ナットを叩いたりでかなりの時間やってやっと回せたって感じでした。

なので、混合水栓を交換しようと思ってる場合は、専用工具購入前に止水栓の水をドライバーで止めて、固着なくちゃんと外せる状態なのか確認しておく方が良いと思います。
(止水栓部分のナットとその上のジョイント外す部分の固着の確認)

ホントにきつかったらやっぱり水道業者さん↓等、プロに頼んだ方がどっちにとっても良いと思います。

関連:⇒水栓変えるの大変?素人の自分でやるか水道業者さんに頼むかの判別

水の救急サポートセンター

3.給水側の銅管の逆弁みたいな部分が取れない

金色部分の一番上が回って、これでやっと六角ナットが抜けて水栓取り外せる!、と思ったら、今度は銅管の一番下の逆弁みたいな部品が全然とれませんでした。

この部分です。

銅管の一番下の逆弁みたいな部分

ここが取れないと、上述した金色部分の一番上のナット(ジョイント?)が銅管を抜けないので、シンクに固定していたでっかい六角ナットも給湯側の管と引っ掛かって抜けません。

給湯側の銅管の同じ部分はラジオペンチで開いて、プライヤーで引き抜くってので取れたのですが、

ラジオペンチで銅管の逆弁部分をとるの写真

給水側はどうしても取れませんでした。

なので、最終的に銅管を途中で折り曲げて、やっとこさ六角ナットを下に抜きました。

こんな感じです。

銅管を折り曲げて六角ナットを取り除いた状態

ラジオペンチの刃の部分で折り目をつけて曲げました。

ジョイント部分のナットだけなら、シンクに固定の六角ナットは通ります。
(横にもう一つの方の銅管がない場合)

ちなみに、六角ナットがどんどん下に落ちてきて作業しづらいのでテープで上部に固定しとくとやりやすいです。

※銅管は曲げたら使い物にならなくなるのでそれで良いのか確認して下さい。
また、ケガには注意して下さい。

やっと取り外し完了

これでやっと六角ナットが銅管下に抜けたので、混合水栓を上に引き抜いて取り外す事ができました。

シンクの上から真っ直ぐに水栓を引っ張っていくと、そのまま抜けます。

私の場合は、こんな感じで混合水栓を取り外しました。

取り外した後のシンクに繋がっている部分(水栓の根元があった部分)はこんな感じの穴になっていて、私の家の場合は、直径約35mmでした。

混合水栓を取り付ける穴の直径

この穴の大きさが商品ページで確認する直径です。

ここに新しく取り付ける混合水栓の台座をつける事になります。
参照:⇒キッチンの水栓の取り付け方法とちょい引っ掛かった事

という事で、「六角ナットで銅管タイプの混合水栓の取り外し方法」でした。

とりあえず結構時間がかかりました。

作業前に状態を確認して、ナット部分の固着が凄い、とか、六角ナット回そうとするとかなり態勢がきつい事になりそうって場合は、業者さんに任せるのが私的には推奨って感じです。

水の救急サポートセンター

スポンサーリンク